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運動器リハビリ

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リハビリとは

最近は、テレビやインターネットでリハビリという言葉を耳にする事が多くなってまいりましたが、皆さんは「リハビリ」についてどんなイメージをお持ちでしょうか?リハビリテーション(re-habilit-ation)という言葉の成り立ちは、Reが「再び」で、habilisは「ふさわしい状態」「適した」という二つの意味から来ています。つまりそれが合わさって、「再び適した状態にする」とか「再びふさわしい状態にする」という意味を持っている言葉なのです。
一方、「運動器」という言葉は、世界保健機構(WHO)が2000年~2010年を「運動器の10年」と定め、多くの研究や啓蒙活動が行われてきたことから医療機関でもよく使われるようになりましたが、まだ世間一般では耳慣れない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。運動器とは「骨・関節・筋肉・神経などの身体を動かす組織・器官」の総称で、整形外科で扱うことの多い体の部分と考えていいと思います。つまり、運動器リハビリテーションとは「運動器の疾患・障害を持った人々に対し、可能な限り回復・治癒させ、さらには残された能力を最大限に高め、身体的・精神的・社会的にできる限り自立した生活が送れるように援助すること」です。

対象と方法

理学療法はリハビリテーションの一翼を担う領域です。医師がケガや病気そのものに対して外科的(手術)・内科的(投薬)治療をするのに対して、理学療法士はケガや病気自体ではなく、その結果生じた機能障害(痛み、麻痺、しびれ、筋力低下、関節可動域制限等)に対して運動療法・物理療法による治療を行います。
運動器疾患に対する理学療法の基本方針は2つです。
一つは、問診と理学的検査(動作分析・運動検査・整形外科的テスト)によって、機能障害を起こしている場所や組織を調べて、理学療法を行います。
もう一つは、その機能障害がなぜ起こっているかという原因を見つけて、再発の予防をすることです。外傷などのきっかけがはっきりしている場合は別ですが、腰・首・肩・膝といった所ははっきりしたきっかけがないのに、症状(主に痛み)がでることがよくあります。機能障害と日常の体の使い方・姿勢や習慣の関連をはっきりさせて、症状を繰り返さないように姿勢や運動の指導を行います。