最近は、テレビやインターネットでリハビリという言葉を耳にする事が多くなってまいりましたが、皆さんは「リハビリ」についてどんなイメージをお持ちでしょうか?リハビリテーション(re-habilit-ation)という言葉の成り立ちは、Reが「再び」で、habilisは「ふさわしい状態」「適した」という二つの意味から来ています。つまりそれが合わさって、「再び適した状態にする」とか「再びふさわしい状態にする」という意味を持っている言葉なのです。
一方、「運動器」という言葉は、世界保健機構(WHO)が2000年~2010年を「運動器の10年」と定め、多くの研究や啓蒙活動が行われてきたことから医療機関でもよく使われるようになりましたが、まだ世間一般では耳慣れない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。運動器とは「骨・関節・筋肉・神経などの身体を動かす組織・器官」の総称で、整形外科で扱うことの多い体の部分と考えていいと思います。つまり、運動器リハビリテーションとは「運動器の疾患・障害を持った人々に対し、可能な限り回復・治癒させ、さらには残された能力を最大限に高め、身体的・精神的・社会的にできる限り自立した生活が送れるように援助すること」です。